肺穴ブログ!

こんにちは。こちらは僕の個人的な意見を書いていくブログです。障害福祉の仕事に携わっている経験から、直面する問題や想像する未来について書いています。 日々もんもんと湧き出す問題意識の中には、所属する団体・組織とは違う考えも出てきます。しかし組織に逆らうとか壊そうという気持ちはなく、あくまでも個人として、自由に考え、どうやって障害者と介護者の問題、労働者の問題に取り組んだら良いか、日々考えてることを忘れたくない、体系的にまとめたい、勉強したい、それを伝えたいという思いから書いています。

【その6】忘れてはいけないこと、問題意識、当事者意識編

前回のおさらい

問題意識には2種類あると書きました。

当事者意識=被害者感情=自分のこと
正義感=おせっかい=他人のこと

今回は、当事者意識についてです。

僕の取り組んでいる問題は、障害者の差別について考えたり、その生活を支えることです。
そこでは、あくまで障害者が主役で、僕(健常者)は脇役です。

しかし、僕はこうやってブログを書いたり、仕事以外の時でも、日常的にこの問題について考えたり、取り組んだりしています。

どうしても、考えてしまうのです。気にならざるおえない。
障害者の差別や虐待の事例を体験したり、ニュースで見たりすると、強い怒りが湧いてきます。

怒りの矛先は、事件の加害者や、社会の健常者にたいしてだけではありません。
被害者に見える、障害者や、支援者の団体や組織にも、憤りを感じます。

その事は、2016年に起きた、相模原の障害者施設大量殺傷事件について、僕がどう思ったか、いずれ書きます。

つい、脇道にそれてしまいました。

僕のそのモチベーションや、エネルギーはどこからくるのか。
それは、僕自身が、幼少期から社会の中で、傷つき苦しんできたからです。

その苦しみは大人になっても、まったく薄れる事はありませんでした。
むしろ考えれば考えるほど、この社会の理不尽さが明確になり、怒りは、硬く強くなっていきました。

そして僕のその生きづらさの原因は、障害者の問題と同じ構造なのだと感じています。
日本社会の全体が、自分と違う立場、弱い立場の人間を排除しようとし、自分も誰かを傷つけているかも知れないことへの無頓着。自分さえよければいいと、目を背けているように感じるのです。

それに対して、僕も被害者感情を持ち、それはすなわち、当事者意識であり、自分ごととして、怒り苦しみ、この問題に取り組む原動力になっています。

皆さんも、何かの問題に取り組む時、それは当事者意識でしょうか?正義感でしょうか?
当事者意識なら、自分が困ってる=被害者感情でしょうし、
正義感なら、自分が困っているわけではない=おせっかいだと思います。



※書きたい事メモ・自分への宿題・次回以降の予告

・主役と脇役について気をつけないといけないこと

・相模原の障害者施設殺傷事件について、悪いのは誰か、やらないといけない事は何か

・差別と区別の違い 

・障害者とは何か

・障害者って大変そうだけど、何に困っているのか

【その5】忘れてはいけないこと、問題意識、正義感編

 忘れてはいけないことがあります。
それは誰かが苦しんでるということ。苦しんでいなくても、自覚していなくても、誰かの人権が尊重されていないということ。

「問題意識」はそこから始まっているはずだからです。

しかし、「具体的な課題」に取り組んでいると、それが見えなくなってしまいます。
「具体的な課題」とは、例えば業務の効率化・職場や店舗の整理整頓清掃・クレーム対応などです。それらの目の前の課題は、真剣に取り組まなければいけないし、確かに当初の「問題意識」に繋がるので、決して意味のないことではありません。

意味のあることだからこそ、誰も否定できなくなるし、手を離すことが出来なくなります。そうすると、自由に考えられなくなり、思考停止になってしまいます。「具体的な課題」が目的化し、それに取り組むことだけが、最初の「問題意識」だと思い込んでしまうのです。

 

「問題意識」の原動力は二つしかありません。

当事者意識と、正義感です。そのどちらかです。
言い換えると、被害者意識とおせっかいです。

当事者意識=被害者意識=自分のこと
正義感=おせっかい=他人のこと

冒頭で、誰かが苦しんでいると書きました。

例えば、子供の虐待の問題を考えたとします。子供は自分を虐待する親を信じて、正しいと思ってしまい、虐待が苦しいと思わなくなります。本人は自分が悪いのだと、お母さんを悲しませてしまって申し訳ないと思ってしまうことがあります。
でも、その子供は確実に傷ついています。大切な人生を失っています。なんとかしないといけません。私たちは誰かが、この問題に取り組まなければいけません。
これは、正義感です。おせっかいです。他人事です。

僕の取り組んでる問題は、障害者の差別の問題です。
実は、障害者も差別・虐待されてることに気づいてない場合が多いのです。
介護者(ヘルパーさん)がちゃんとついてお世話をしてくれて、両親も暖かく面倒を見てくれる家庭に育った障害者や、あるいは良心的な施設で安全な生活をしている障害者は、差別されてる事を自覚していないことが多いのです。
まわりの健常者(ヘルパー・家族)も良い事をしてると思っているので、当然差別をしている自覚はありません。
障害者も、健常者も、幸せだと思っているのです。

しかし、これで本当にいいのでしょうか?
彼ら障害者は本当に、僕たちが当たり前に出来ている事が、出来ているのでしょうか?

例えば恋愛と性愛。
誰にも見られたくない恥ずかしいラブレターを書いたり。体育館の裏でこっそり彼女と抱き合ったり。大人になればレストランでお酒を飲んで、予約したホテルで一夜をすごしたり。そしてこの人を守りたい幸せにしたいという異性と結婚したり。一緒に子育てをしたり。
彼らは、誰もが自由に出来てるでしょうか?出来てない人が沢山います。

例えばお金。
思い切ってローンで車やマンションを買ったり。ギャンブルにハマってしまったり。無駄な買い物をして失敗して後悔したり。
彼らは、自由に出来てるでしょうか?出来てない人が沢山います。

なぜ出来ないのでしょうか?僕はそれが差別が原因だと思うのです。

そこに当事者として問題意識を感じて活動している障害者もいます。
僕はそれを支えるのが仕事です。僕の他人事としての問題意識はそこからスタートしています。

僕は、子供の頃からの体験で、それを無関係だと思えないので、正義だと感じるのかもしれません。

長くなったので、僕の話と、当事者意識=被害者意識の話はまた次回にします。

【その4】肺穴について自己紹介

肺穴という名前について

肺に穴があく病気になったので肺穴です。
病名を書くと他のたくさんある闘病記ブログに埋もれてしまうので、病名は明記しません。

僕は両方の肺に同時に穴があくという少し珍しい状態だったので特別な辛さがありました。そしてその経験により僕のそれまでの考え方が大きく変わり、人生も変えたので、この名前にしました。はてなBlogのIDもhaianaotokoにしました。 

 

僕、という一人称から、男性です。年齢は若くもなく老いてもいないくらいです。あまり最初からプロフィールを明らかにせず、もしこのブログが長く続けられたらおいおい公開していくことにします。

【その3】各カテゴリーの関心の理由(予定)

こんばんは。
僕の関心があること好きなこと。それぞれなぜ関心があるのか理由をまとめました。その詳細はまた別に書こうと思います。

  • 障害者
    障害者とは変わった人間のことです。身体的・精神的・知的に、さまざまに変わった人間がいますが、変わった人のことを考えるということは、「普通の人間」について考えることにもなります。ですから、僕にとって「障害者=全ての人間」について考える。というこになります。
  • 労働者
    僕は働いていますので労働者です。人生の多くの時間働いているので、どうしても労働者の視点でいろいろ考えてしまいます。
  • 仕事
    ちょっと労働者との違いがわからないですね。これを書いた時の気持ちが思い出せないです。ただ、違うとは思います。
  • 身体・健康
    僕は痛いところ・弱いところが多く全身何かしら不具合があります。そして僕は子供の頃から身体的なコンプレックスがたくさんありました。最近は筋トレなど肉体改造にも興味があります。
  • 睡眠
    長く不眠に悩まされています。病院にも行っていましたが、根本的な解決にはなりませんでした。一年中寝れるか寝れないかに生活を左右されています。
  • 食事
    「美味しい」を知っていると知らないとでは人生の楽しみが違うと思います。しかし普段ひとりで食べるときは本当にさみしい食事です。しかし質素ながらこだわりもあるのです。
  • 音楽
    むかし音楽をやっていました。今も好きですが。人とは楽しみ方が違うようです。
  • アート
    友人や周りにアーティストがいます。アートに触れると、障害者について考える時と同じように人間とはなんなのか提示しているように見えます。
  • 言論・思想・批評
    人類は有史以来膨大な思考の蓄積があります。参考にならないハズがありません。
  • スポーツ
    もともと嫌いだったのですが、最近は野球が好きです。でも嫌いだった時の理由は消えてません。不思議です。
  • 数学・物理学
    世界(宇宙)はかくも美しいのか!!
  • 政治学・公共哲学
    人間はひとりでは生きていけないので、たくさんの「他者」とどうやって暮らしていけば上手くいくのか、これが僕には難しいので、課題です。
  • お笑い
    「他者」とうまくやっていくには「お笑い」が役に立つばかりでなく、たくさんヒントが含まれているように思えるので。研究しがいがあります。
  • ファッション
    服装で気持ちが変わります。どんなにボロボロの服を着てる人でも、そのスタイルをしている「背景」があります。
  • パソコン・ケータイ・周辺機器
    デジタルなモノ、好きなんですよね〜。
  • お金
    これが睡眠や恋愛と同じように生活を支配します。
  • 恋愛・性愛
    僕は男性です。女性が好きです。恋愛も特殊ですし。性愛も特殊だと思います。
  • ヒト
    省略
  • モノ
    省略
  • コト
    省略
  • カメラ (20150709に追加)
    写真を撮ることの楽しさはなかなか伝えられないですねー!スマートフォンで撮るのとは別物です!
  • 表現活動 (20150709に追加)
    とにかく表現したい!なぜだかわからない!絵も描きたい!音楽でも!書籍でも!スピーチでも!なぜだ!!
  • 考え方 (20150709に追加)
    自分の考え。他人の考え。アイデアなんかも、書き留めておきたいです。
  • 映画 (20150714に追加)
    映画はもっとたくさん見たい。僕はテレビを見ませんが、映画とテレビの違いは作り手と発信方法やマネタイズの仕組みが違うからだと思いますが、まだあんまり詳しくないです。
  • ラジオ (20150714に追加)
    テレビを見ない代わりにラジオでニュースを聞きます。その他情報もラジオかPodcast仕入れます。やはり仕組み(プラットホーム)が違うとコンテンツも違うと思います。

 

【その1】はじめに、なぜこのブログを始めたのか。

初めましてこんばんは。

僕はFacebookTwitterなどのSNSをやっています。そしてYouTubeに動画もUPしています。しかしそこでは流れて行くコミュニケーションのための投稿しか出来ず、自分のプライベートな情報を貯金するように、ストックのコミュニケーションが出来るような方法を模索していました。ストックのコミュニケーションとは極端にいうと書籍を書き上げるようなことです。アウトプットとインプットが長いサイクルで回るようなやり方です。

じつは以前にも他でブログを開設したこともあるのですが、上手く行きませんでした。どうしても日記のようになってしまい、そのような内容ならFacebookTwitterの方が断然向いているのです。

長い文章はこのようなSNSには向いていないと思いました。多少でも時間をかけて調べた事をまとめて文章にする。そして自分勉強にもなる。僕はあまりにも無知です。一つの記事を書くのにたくさん調べて、やっと書いても大して価値のある内容にならないかも知れません。

でもそんな事がしたくてこのブログを始めました。

次回は、じゃあどんな事を書きたいのか考えてみようと思います。

【その2】このブログで書きたい事(予定)

こんばんは。
このブログでは僕の関心があることを書いていこうと思っています(当たり前ですね)
まずは、僕の関心があること好きなこと。種類バラバラで思いつくままに。

  • 障害者
  • 労働者
  • 仕事
  • 身体・健康
  • 睡眠
  • 食事
  • 音楽
  • アート
  • 言論・思想・批評
  • スポーツ
  • 数学・物理学
  • 政治学・公共哲学
  • お笑い
  • ファッション
  • パソコン・ケータイ・周辺機器
  • お金
  • 恋愛
  • ヒト
  • モノ
  • コト
  • カメラ (20150709に追加)
  • 表現活動 (20150709に追加)
  • 考え方 (20150709に追加)
  • 映画
  • ラジオ

うーん、こんなもんですかね。必要ならば更新していきます。これをタブにしてクリックするとその記事がよめるように出来たらいいですね。まだはてなブログのことわかってないのでやり方もわかりませんが。

※追記カメラと表現活動を追加しました。約一年経って自分で見てみるとずいぶん関心領域が変わってますね。同一性がない(笑)

次回はそれぞれのカテゴリーについて、なぜ関心があるのかを書いていこうと思います。